『て、て、ててて、てててて、ミンクランド』
『ミンク先生〜。このBGMは何ですか〜』
『先生の母国、ミンクランドの応援ソングですよ〜』
『あっ、今年は小動物ワールドカップ2018でしたね〜』
『でも、ミンクランドは予選リーグまさかの全敗でしたよね?』
『・・・ キリキリキリ』
『教頭先生大変です。ミンク先生がカッターの刃を最大にしました〜』
こんにちは〜。スイカ割りはバットよりも50インチのテレビでしとめたいミンク先生です〜。
今回の記事では、前回の続きである卒業論文について最後のポイントである研究方法についてお話しします。
前回の記事はこちら→イギリス大学院の卒業論文のテーマは要領よく論理的に決めよう①
前回の記事では、研究テーマをどのようにロジカルに決めていくかについて説明しましたが、今回は研究方法の選び方について説明します。
イギリスの大学院では、定量的研究方法か定性的研究方法のいずれかを用いて研究データを取っていきます。
定量的、定性的研究については以前の記事で少し触れましたので、そちらを参考にしてください →もっと見る
ミンク先生は自身の卒論で定性的研究(Qualitative research)の方を選びました。
・こちらの手法は、アンケートなどを使用してとにかく量と普遍性を重視する定量研究とは異なり、インタビューやケーススタディーなどで被験者1人1人の経験や主観を重視して傾向を探る手法であります。
・以前もお話ししましたが、いずれの手法を選ぶにしろその理由を卒論の概要でロジカルな流れで説明しなければなりません。
このことに関してクラスメートに聞いたところ、自分がやりたい方を選んだという人が多かったです。
ミンク先生は大学のチューターさんと個別で卒論の概要の書き方について熱い指導を受けていましたので、そのチューターさんの言うことを素直に聞いてロジカルな体で選びました〜。
卒論の概要に関しては、このチューターさんがいなかったら今頃卒論に進むことなく日本に帰国していたところでした〜。あっ、ここ笑うところですよ〜ヒョヒョヒョ
パクチーの皮一枚で繋がりました〜。 ギリギリでいつも生きていたいんですぅ〜
・海外の大学で留学を考えている方は、大学側の個別サポートをなるべく利用して効率的に勉強することを強くお勧めします。
・チューターさんだけではなく、基本的に教授や先生もメールで質問すると快くなんでも答えてくれます。
卒論やテストについてなんでも自分でやってしまうとミンク先生のようにパクチーにギリギリしがみついてヒヤヒヤしてしまうことになってしまいます〜。
まぁ、海外留学に限らず、基本的にその道に詳しいエキスパートさんの話を素直に聞いてその通り実践するのが一番いいというのは仕事や恋愛でも一緒ではないでしょうか〜。
ここですかさずパクチー食べれますアピール
少々話が逸れてしましましたが、一番無難な研究方法の選び方は、自分が読んだ論文や研修したいテーマでは定量か定性のどちらが多く使われているのかを見ることです。
例えば、アンケートなどの定量方法が多く使われていた場合、卒論の概要でその旨を説明し、同じく定量方法でデータをとった方が理にかなっていますという形で締めるのが無難であると思います。
しかし、ミンク先生は軽度のひねくれ者であるが故、その逆をあえて突き進みました。
前回の記事を読んでいただければわかりますが、LMX理論は組織のマネージャーがその部下と一対一で深くコミュニケーションをとり仕事を分担したりお互いの関係性を築いていくコンセプトであります。
従って、普遍性なデータよりも主観的であり感情的な当事者同士のリアクションを探る方がデータとしては信憑性があると予想されるので、闇雲にアンケートで何十人からデータをとって一般化することに疑問を感じておりました。
引用に使用した論文において、LMX理論に関する論文のほとんどが定量手法でデータを取っていました。
この理論は割と欧米では認知されているものであったので、アンケートで量を集め傾向を探っていたのでしょう。
しかし、ミンク先生はこのテーマについて日本の方を対象にデータを取っていくので、前例のない日本で研究に協力してくださる方を何十人も探してデータを取るのが困難である事をまず概要で説明しました。
それと同時に、定性手法のインタビューなどで一対一でより濃いデータを取ることができれば、今後の同テーマにおける日本での研究に役立つ布石となり得るであろうことも述べました。
定性研究は、趣旨としてデータ量は少ないですが、人間の主観的な経験や認識を引き出し、そこから特定のテーマに関する考察を目的としたものです。
ミンク先生の研究テーマは、会社組織の個々の人間であるので、彼らが上司との関係や日本の伝統的な組織文化についてどのように感じているのか、また今日のグローバル化が迫っている日本企業で欧米式の企業運営の概念についてどのように反応するかを調べたいがため定性研究を選びました。
もし被験者が『昔と違ってこの時代では、集団主義的で権威的なお上との関係性やグループ運営よりも、これまでとは異なるアプローチがあったらより気が楽になったり仕事に対してやる気が出たりするかも』と思っていたり『LMXの概念は私が働いている企業ではもしかしたら機能するかも』という意見が多かったら、今後の研究の発展に役立つ可能性があるのではと考えました。
以前にもお話ししましたが、大学院の卒論は、マーク・ザッカーバーグ級の大スケールで革新的なものを考えて研究する必要はないのです。そもそも学生にそこまでできたら、今頃水素自動車の会社を設立しているところです〜。
むしろ、『この学生のこのオワタクシがこの既存の〇〇理論について違う状況や地域で調べて、今後の同地域での新たな研究の発展に繋がればいいと思います』という姿勢の方が現実的で修士論文にはふさわしいのです。
まとめ
・自分が調べる分野の過去の論文で、定量研究と定性研究のどちらがメインで行われているかを見極める
・安パイ策としては、自分の研究においても過去の前例に合わせて研究方法を選ぶ。
・量的なデータよりも、少数の被験者からインタビューなどで彼らの経験や意見を引き出して傾向を探りたいときは定性方法を選ぶ。
・過去の前例とは異なる研究方法を用い場合、その理由を明確に説明する。
といった感じで卒論の概要の研究方法を何とか選びOKサインをもらうことができました〜。
これから12人くらいの日本の製造業で働いている方にインタビューを実施していきます。
誘導質問をしないように気をつけていきたいと思います〜笑